〈建築知識〉屋根材
- Staff blog
こんにちは
監理設計の柏嵜です。
今日は、屋根材の種類及び特徴について簡単に説明したいと思います。
少しでも参考になればうれしいです。
金属系、瓦系、スレート系、アスファルトシングル系、陸屋根系に分類してみました。
①金属系(素材が軽く様々な形状に加工できる屋根材で、防水性・耐久性に優れるが、
熱伝導率が良い為断熱性、及び材質が薄く硬い為遮音性に欠ける)
・ガルバリウム鋼板(当社の標準採用です…下の写真)…アルミニウムと亜鉛のメッキ鋼板で
アルミと亜鉛の特性を利用した製品で、鋼板より高耐久性となっています。
・銅板…素地そのままの為で発生する緑青のサビが表面を保護する為 基本的にメンテナンスは必要
ありません。
・ステンレス板…錆びにくい。屋根には塗装したカラーステンレスが使われます、経年変化に
よる塗装の劣化を気にしなければ基本的にメンテナンスは必要ありません。
②瓦系(断熱性・遮音性が高い、他の屋根材と比較すると重量が重いので耐震性の考慮が必要です。)
・粘土瓦…焼き固めて作るので耐久性が非常に高い
・セメント瓦…粘土瓦と比べると寸法精度が良く、施工性は高いが、耐久性は劣る。15年前後
での再塗装の検討が必要です。
③スレート系
・彩色化粧スレート(コロニアル、カラーベスト)…セメントと繊維材料を薄い板状に加工した
もので、瓦系よりも軽く耐震性に優れる、金属系より断熱性にも優れる。定期的に塗装の塗
り替えが必要です。
・天然スレート…天然の粘板石を薄く板状に加工したもので、重量があり、耐震性に劣る
④アスファルトシングル (軽量に作られた製品で耐震性に優れる)
日本では、使用率が低いですが、アメリカでは、メジャーな屋根材となっています。
⑤陸屋根系(勾配が少なく、有効活用がしやすく、メンテナンスが容易であるが、10年程度での点検・
メンテナンスをお勧めします)
・シート防水
・FRP防水(当社のバルコニー、防水屋根で標準採用)
・アスファルト防水
・ウレタン防水