【住宅豆知識】地鎮祭を徹底解説!
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1.そもそも地鎮祭って何?
地鎮祭とは、土地の神様(氏神様)に土地を利用させて頂くことの許しを請う儀式です。
工事の無事や安全、これから生活が始まる家族の安全を祈願します。
皆様もご存知の「日本書紀」に地鎮祭が行われていることが記載されているようで、
日本古来から行われている伝統的な儀式なのです。
昔は新築を建てる際は、必ず行われていた儀式だったようですが、時代とともにその様式も少しずつ変化し、
現在では式を簡略化したり、省略して行う事も珍しくないようです。
しかし、安全を祈願する心はいつの時代も変わらず、今でも多くの住宅会社で地鎮祭が行われています。
2.地鎮祭のながれ
①開式の辞 神主さんとお施主様が初対面の瞬間。ご挨拶から始まります。
②修祓の義(しゅばつのぎ) 儀式を行う前に、参列者・お供え物を清めます。
③降神の儀(こうしんのぎ) その土地の神様・地域の氏神様をお迎えします。
④献餞(けんせん) 神様に祭壇のお供え物を召し上がっていただきます。
⑤祝詞奏上(のりとそうじょう) 建物を建てることを神様に報告し、神主さんが工事の安全を祈る旨の祝詞を奏上します。
⑥四方祓(しほうはらい) 土地の四隅をお払いし清めます。
⑦地鎮の儀(じちんのぎ) 地鎮祭の非常に重要な儀式の一つです。斎鎌(いみかま)を使った仮初(かりそめ)、斎鋤(いみすき)を使
った穿初(うがちぞめ)、斎鍬(いみくわ)を使った鍬入(くわいれ)などを行います。現在では簡略化され鍬入れのみ行うこともあります。
⑧玉串奉奠(たまぐしほうてん) 神前に玉串を奉り拝礼をする。玉串とは、榊等に紙垂をつけたものです。
⑨撤饌(てっせん) お酒と水の器の蓋をして、神様へのお供え物をお下げします。
⑩昇神の儀(しょうじんのぎ) 神籬に降りていた神をもとの御座所に送る儀式です。
⑪閉式の辞 これで地鎮祭が終了します。
3.地鎮祭にかかる費用はあるの?
地鎮祭を開催するとき、神主さんに謝礼として「初穂料」を収めることが一般的です。
「初穂料」とは、玉串、祈祷、お布施などの事をいい、一般的に2万円~3万円を納めることが多いようです。あくまで目安の金額なので、
担当のスタッフに聞いてみることをお勧めします!
4. まとめ
地鎮祭は何度も体験できるものではありません。
また、このタイミングで近隣の方・地域の方にご挨拶にまわる絶好のチャンスです!
是非家族みんなで安全を祈願してみてはいかがでしょうか?