<建築知識>用悪水路とは…?
- Staff blog
こんにちは。設計デザイン部の中曽根です(*’ω’*)
先日宇都宮市内の土地を調査していました。
調査時は登記簿謄本や公図など、市や県に正式に登録してある土地の情報を参考にします。
そちらの地目に初めて見る内容がありました!
(私が見るのが初めてというだけなので珍しくはないのでしょうけど)
それが『用悪水路』というものです。
悪い水って何…!?と思い検索をしてみたところ、「かんがい用又は悪水はいせつ用の水路」と書いてありました(; ・`д・´)
かんがいも分からないし悪水も分からないしはいせつは分かるけど本当にはいせつ!?
まずかんがいから調べました。水路を作って田畑に必要な水を引き、土地をうるおすことを言うそうです!
水田など私たちの身近なところにあるお水ですね。
次に悪水…。こちらは水田や畑からの排水、あるいは排水できずに作物の生育に害をなす水のことだそうです。
今回後半は関係ないので、農業用水の排水を指しているのかな?(‘ω’)
そしてはいせつ!不要な物質を体外に出すこと…。
え、これは…私が最初に考えていたことと同じ…?
ただここで気付きました。悪水とはいせつは分けないのだと。悪水はいせつなので、排水を外に出したいってことなんですね。
でもこれっていわゆる農業用排水なのではないでしょうか?地目の種類一覧を見てみました!
ずらっと並ぶ項目に「水路」の文字が入るのはたったひとつだけ。
そう、『用悪水路』のみ!!
やっと納得ができました(*’▽’)使用後のお水を流すのはもちろん、農業に使用するお水が流れている水路でした。
↑こちらのサイトからの引用です! https://to-ki.jp/data/chimoku.html
ちなみに地目がそうだからと言って実際に今もそう使用されているとは限りません。
少なくともこのあたりに田んぼや農地は見当たりませんでした!閑静な住宅街といった面持ちです。
住宅業界に年単位で身を置いておりますがまだまだ知らないことであふれているなあと思った調査でした。